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新・原発情報 4

4. どの放射性核種が海洋生態系に一番影響を与えると予想されるか?

 2011年に放出された放射性核種のうち、原発事故後1年経った今、100日以上の半減期が故に[= 長く存続する放射性核種]、以下の核種が海における更なる拡散に関して重要である:

  ストロンチウム90  Sr-90  半減期 28.8年
  セシウム134    Cs-134 半減期 2年
  セシウム137    Cs-137 半減期 30年

 これらの放射性核種は大気からのフォールアウトで海面へ降下、または、高レベル汚染水の形で直接海水へと達することができる。

 これらの核種は海水に簡単に溶け、海流と一緒に非常に遠くまで運ばれ得る。それゆえにこれは非常に強い希釈(分散)につながる。
 これらの核種は沈下する粒子状物質に堆積するという傾向を殆ど持たないので、ほんの僅かな部分しか沈殿物の中へ沈まない。

 逆に I-131 と Cs-136 のような短い半減期をもつ放射性核種は(半減期 < 50日)、既に完全に崩壊した。

 プルトニウム同位体 ( Pu-238、Pu-239、Pu-240; 半減期はそれぞれ 88年、24100年、6561年)は、原発敷地内の土壌のサンプル内に非常に小さな値で見つかったが、海水中、原子炉の前の領域においては、TEPCO による測定の際にはこれまでには見つかっていない。

 沈殿物のサンプルにおいては、これまでに公開された核実験のフォールアウトによるプルトニウムの測定値を反映している。