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新しい方

新・原発関連情報 5

5. 海水中の放射能濃度に関し どのような日本の測定値が存在しているか?

 福島原発事故の結果、海中で検出された長期に滞留する放射性核種は、現在は主に Cs-137 と CS-134 であり、また僅かではあるがSr-90である。
 沿岸の海域では原発由来のセシウムが、核実験によって既に存在している太平洋のグローバルな放射性降下物を大きく上回って存在している。これは、日本の沿岸にある四つの測定所でTEPCOが毎日測定している海中の放射能濃度の測定値を元に確認できる。
 TEPCO:
http://www.tepco.co.jp/en/nu/fukushima-np/f1/index9-e.html

 これによれば、Cs-137 の放射能濃度は2011年の夏までに 5 Bq/L 以下まで下がった。検出限界をおよそ 1 Bq/L まで下げることによって初めて10月末からセシウム同位体が再び 1 Bq/L を少し上回る値で検出されるようになった。

 セシウムの濃度は2011年の夏以来、夏より前の期間よりもあきらかにゆっくりと減少した。この時間経過にともなう動作状態はセシウムが国土から海へと洗いだされていることによる可能性を示唆している;また、原発あるいは敷地に設備されている施設から直接・間接的に流出していることもあり得ないことではない。

 これまでのところ海水中のストロンチウム同位体放射能濃度に関しては残念ながら比較的わずかな測定値しか提供されていない。
それから我々が調査した Cs-137 に対する Sr-90 の割合(Sr-90/Cs-137) からは、魚における長期に存在する Sr-90 の放射能はCs-137 の放射能の値の 0.4% 以下であると見積もることができる。

 Sr-90 と Cs-137 の関係を確定できるためにも更なる測定が不可欠である。

 これまで公表された測定値によれば、プルトニウム同位体は海には流出していない。

 2011 年 5 月、海における拡大されたモニタリング・プログラムが日本の当局によって決定された。これはこれまでサンプル採取をしていた沿岸領域から 320km 離れた海の場所までを包括するものである。

 ここで得られる結果は下記のようにまとめることができる:
 5月以降、沿岸から離れた測定所(30〜300kmの距離)に関しては検出限界 10 Bq/l 以下の全てのセシウムの測定値が得られる。

 これまでTEPCOによって実施されたものではない2011年8月から12月までの著しく小さな検出限界をもってなされていた測定では、最初はセシウム137 の放射能濃度はおよそ0.1 Bq/l と0.01 Bq/l よりも少ない値の間を示していた。つまり福島に面するところよりも10倍から100倍少ない値である。そして12月までにはここでは値が更に半分になった。