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新しい方

新・原発関連情報 1

1. 太平洋原産の水産物を摂取することで、人体にリスクはあるか?

 福島県と福島に隣接する県に接する近海では(日本の東北部)、原子力事故後一年経った現在でも未だセシウム134 およびセシウム 137(Cs-134 とCs-137)の放射性核種が検出されてはいるものの、2011 年 4 月以来、放射性濃度の測定値は着実に低下している(質問5を参照のこと)。ヨウ素 131 と セシウム136 の放射性核種は今では完全に崩壊した。

 日本の水産庁は淡水エリアも含めて魚と他の生物に関する測定を多数公開した。魚における放射性物質の濃度――特に放射性セシウムの合算は、最初、予想通りに増加した。なぜならこれらの物質はとりわけ食物連鎖を介して摂取されて濃縮されるからで、それにはある一定の期間が必要になるからである。 *1

 福島に面する20 km の海域では漁業は日本当局によって禁止されている。故に最も高度に汚染された地域からの魚は市場にもたらされていないと仮定される。

 我々が巨大な太平洋で捕獲された魚介類を食べる場合にリスクが予期されるかどうかという重要な問いには、これまでに提出されたデータを鑑みれば「否」と答えることができる。

 福島県の沿岸水域では 500 Bq/kg の制限値を超える魚の種類が幾つか見つかったが、原子力事故以来、ここでは漁獲が厳しく禁止されている。沿岸から離れたところで生活する魚やカツオ、マグロ、或いはサケなどの回遊魚は 2011年5月以来、福島から東に 300 km から 2000 km 以上離れたところで捕獲され、検査されている。 *2

 しかしその際、セシウム合算の最大値は 4 Bq/kg 〜 28 Bq/kg の間の値しか検出されなかった。2011年5月のサンプルひとつだけに 77 Bq/kg が検出されただけである。測定値は全てEU の制限値(質問2を参照)を大幅に下回った。

 魚の種類ごとの平均値は 3 Bq/kg 〜 16 Bq/kg の間の値であった。それでもこれらの魚を食するのは安全であるとされた。なぜならこれに関連づけられる人間の被曝量は平均的な自然被曝量の 0.5 % よりもはるかに下回るからである。 *3

*1: 質問 8 を参照

*2: 質問 6 を参照

*3: 質問 6 の表 および質問 9 の1 と2 を参照